かつてドラクエで「ゾーマ」を倒したあの頃、幼かった私はまさに無敵のLv.99でした。
しかし、大人になり、就職し、家族を持つと、気づけば誰かに縛られ、疲弊するLv.1の自分に逆戻りしていました。
私は長年、会社というダンジョンで「仕事のレベル」を上げることに必死でした。
昇進し、給料は増えても、理不尽な上司(ラスボス)に精神を削られ、「なぜ自分は自由になれないのか」と絶望しました。
そこで気づいたのです。「仕事のLv」と「人生の自由度(真のLv)」は全く別物であると。
この記事は、ブラック企業とパワハラに苦しみ、一度は心が折れた私が、「人生を最高のRPG」として捉え直し、プログラミング学習やブログで「自由度」を高めてきた全記録です。
仲間との出会い、失敗から得た教訓。あなたの冒険の書に加えるべき、真の人生Lv.99に到達するための具体的なロードマップを公開します。
1. 「レベル」とは、人生の自由度である
私にとっての「レベル」は、単なる会社の役職や能力ではなく、「人生の自由度」を表します。
真の「人生の自由度Lv」とは、次の3つのステータスゲージの総量です。
- 時間HP(時間的自由):自分の時間を自分で決められる度合い。
- 精神MP(精神的自由):他人の評価や理不尽に心が揺さぶられない安定度。
- 経済G(経済的自由):生活に必要な「G(ゴールド)」を自分の力で稼ぎ出す力。
Lv.99の無敵から、一瞬でLv.1へ

子供の頃、ゲームの世界では何も恐れるものはありませんでした。 宿屋で眠ればHPとMPは全快し、敵を倒せば必ず経験値が手に入る。あの頃の私は、親の庇護と無限の体力に守られたLv.99の「無敵の勇者」そのものでした。
しかし、社会に出て、人生という本物のRPGの扉を開けた瞬間、私は強制的にLv.1にリセットされました。
23歳での就職。最初に配属された「ダンジョン」は、文字通りのブラック企業でした。朝から晩まで、時間HPが常にレッドゾーンの状態で働く毎日。当時は体力があったため、業務スキルという「能力値」だけは上がりましたが、これは単なる「消耗戦」で得た偽りのレベルでした。
最初の試練:「理不尽」という名のラスボス
本当の絶望は、入社1年後に現れました。異動してきた新しい上司、それは理不尽の塊である「パワハラ上司」でした。教育と称して部下を怒鳴り散らし、チームの精神MPを毎日削っていく、まさに「理不尽」という名のラスボスです。
幸い私は直接の被害は少なかったものの、私に仕えていた部下がその攻撃の矢面に立たされました。
私は当時、チームをまとめる役職という「少し強い装備」を持っていたにもかかわらず、何もできませんでした。部下を庇おうとすれば、自分自身がターゲットになるかもしれないという恐怖。戦う勇気も、それを可能にする会社での「真の権限」も持っていなかったのです。
今思えば、そこでこそ「正義の剣」を抜くべきでした。しかし、当時の私には「話を聞く」という『微弱な回復魔法』を使うことしかできず、部下を絶望から救うことができませんでした。
この最初の試練は、私に痛感させました。「仕事のLv」が上がっても、「人生の自由度Lv」が低ければ、理不尽から大切なものを守る力を持てない、という現実を。
2. 最高の仲間との出会いと「呪いの装備」
最高の仲間とは、能力ではなく「信頼」のステータス
パワハラ上司が異動した後、私の人生にとって最高の「仲間(上司)」が現れました。 彼は、責任ある仕事を任せてくれる。失敗しても、部下を先に立たせて逃げるのではなく、自ら矢面に立って守ってくれる。そして、成果が出たら自分の手柄にせず、きちんと上に報告してくれる。
まさに、危ないダンジョンに連れて行ってくれ、戦い方を教えてくれる頼れる勇者のようでした。
この経験は、真のレベルアップは能力値の向上ではなく、「信頼」という名の「仲間」を獲得することだと教えてくれました。一人で稼ぐ「経済G」には限界がありますが、信頼で結ばれた仲間との「協力プレイ」は、時間HPと精神MPを大きく回復させ、個人の限界を超えた成果を生み出します。
「勇者病」とリーダーの役割
その後、仕事上のLvが上がり、私もチームを率いる立場になりました。私は「最高の仲間(上司)」のようになりたいと、高い目標を掲げ、突っ走りました。しかし、気合を入れまくった結果、周りがまったく見えなくなっていました。
目標達成にばかり意識が向き、部下という名の「仲間」はついてこず、チームの成果も出ませんでした。
このとき私は、「仲間を信頼する」という最も重要なリーダーシップのスキルを忘れていたのです。 まるで、全てのモンスターを一人で倒せると過信した「勇者病(独りよがりな特技)」にかかっていたようなものです。
飲み会の席で、部下に言われた「私たちをもっと頼ってください」という言葉は、ハッとする「特効薬」でした。仕事とは、自分の能力を見せつける場ではなく、仲間の能力を最大限に引き出し、「協力プレイの価値」を創造する場であると、私はこの挫折で初めて悟ったのです。
仕事の地位という名の「呪いの装備」
仕事上のLvを上げることで、給与は増え、家族も増え、一見人生は順調に見えました。経済Gは増えましたが、同時に時間HPと精神MPは確実に目減りしていました。
そして、ついにその増えた「経済G」すら奪い取る事態が起こります。昇進した私の上司として、なんとあのパワハラ上司が出戻ってきたのです。
「お前には自覚がない」「このポジションはもったいない」「給料泥棒だ」
仕事のLv(地位)が上がったことで、より責任の重い「呪いの装備」を身に着けさせられ、私は直接パワハラを受けることになりました。あっという間に心が折れ、全てのステータスがマイナスに転落しました。
このとき私は悟ったのです。他者に決定権がある場所での「地位」は、いつ剥奪されるか分からない「不安定なステータス」に過ぎず、自由を奪い続ける「呪いの装備」である、と。
この敗北こそが、私に真のLvアップの方向転換を決意させました。
仕事と人生のレベルの対立構造を断つ
仕事で得たスキルや給与は、人生の土台となる経済Gです。しかし、その経済Gを得るために時間HPと精神MPが無限に削られるなら、それは「豊かさ」ではありません。
真のレベルアップとは、仕事の成功を「自己決定権」という名の「最強のアイテム」に変えることです。
3. 自由を勝ち取る「Lv.99ロードマップ」
心が折れた日から、私は行動を完全に変えました。これこそが、人生の自由度を上げるための具体的な「ジョブチェンジ」と「アイテム収集」でした。
| 行動(ジョブチェンジ) | 獲得した能力(アイテム) | 人生の自由度Lvへの効果 |
| プログラミング学習の開始 | 市場価値の高い武器の習得 | 【経済G↑】 会社以外の場所で稼ぐ力を得て、給料への依存度を下げる。 |
| ブログの開設・発信 | コミュニケーション能力の向上 | 【精神MP↑】 自分の感情を整理し、同じ価値観の「仲間」と繋がる。 |
| 副業開始(失敗も含む) | 「逃げる」ための選択肢の確保 | 【時間HP↑】 会社を辞めても生き残れる可能性を感じ、「心に余裕」が生まれる。 |
人生のLvを上げるには、まず精神的な安定、つまり精神MPの回復が不可欠です。「いつでも会社を辞められる」という感覚こそが、最高の回復アイテムです。
そして、最終的に「人生の自由度Lv.99」に到達するために、あなたが今すぐ取るべき3ステップをお伝えします。
人生Lv.99 達成のための3ステップ

- 【精神MPを回復せよ】「逃げる選択肢」の確保
- まずは副業や資産形成を始め、「いざとなれば辞められる」という精神的な余裕を生み出しましょう。これが最優先の回復魔法です。
- 【時間HPを確保せよ】仕事の効率化と自動化
- 残業を減らすための効率化を徹底し、自己投資のための時間を生み出す。時間は最も貴重なリソースであり、HPを増やすことが次の成長に繋がります。
- 【新しいジョブに転職せよ】市場価値の高いスキル習得
- 会社に依存しない「プログラミング」「Webライティング」「SNS運用」など、場所や時間に縛られないスキルを習得し、経済的な呪縛から完全に解放されましょう。
人生こそ、最高のロールプレイングゲーム
私にとっての「最高のRPG」は、「人生そのもの」です。
過去の経験、出会った人々、そして自分自身の選択。すべてが、このリセットできない壮大なゲームを構成しています。
仕事の「呪いの装備」に消耗され、心が折れたとしても、それは自由度Lvを上げるために必要な経験値だったのです。
装備を整え、共に戦う仲間と共に、人生の自由度という名のLv.99へ。
あなたの冒険は、これからが本番です。
一緒に、本当の意味で無敵の存在を目指しましょう!



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